私が大学三年生の時、若さも手伝って勢いで同棲してしまった頃の話。
そのお相手の女性は、他人も振り返るほど美人女性で、その上、私とは体の相性も良かったから、 まぁ若気の至りというヤツで…。
しかし「馬には乗って見ろ、人には添って見ろ」というコトワザの言うとおり、 二週間後には失敗だったと気が付いて後悔したけど・・・もはや遅かった。
第一、彼女は料理が全くできない、掃除もしない、家事一般にはてんで無関心。
炊事は当然こっちの仕事に…。
居室として与えた八畳の間は、たちまち足の踏み場もない有様。
洗面所は化粧品が並び、風呂場には髪の毛が散らばっている。
片付けというものが端からできないから、しょっちゅうモノをなくす。
同棲するかどうかの判断基準
つまり、【美人】という点を除いて、とんでもなく育ちの悪い女だったのだ。
その上、我慢できないのは偏食がひどく、せっかく作った料理を大量に残す。
さらにニか月も経った頃には、無断外泊が頻繁に。
とうとう五か月経った頃、堪忍袋の緒が切れて大喧嘩になってしまい、ひどい言葉を投げつけた挙句、荷物を纏めて出て行ったよ。
だから、同棲しようかと迷っている若い衆に言ってやるがね、「くれぐれもよ~く考えてからやらなきゃいけないぜ」、と。
何故ならくっつく時は楽しくっても、別れる時は倍以上のエネルギーが必要になるし、 男にとっても女にとっても、そのトラウマは半端なもんじゃないんだぜ。